人にはそれぞれキャラクターというものがあり、イメージするキャラクターの領域から越えた行動をとると、新たな感情が芽生える。いわゆるギャップというやつだ。

以前、あるバラエティで俳優の藤原竜也さんがでていたとき、藤原さんがあることをきっかけにいつもポケットに一枚のティッシュを入れて、カピカピになってもそれを使いつづけているというエピソードを話していた。

そのエピソードに周囲のゲストは「藤原くん、えらい」みたいな空気になっていたが、そのことにチュートリアルの徳井さんがこういった。

「それ藤原くんやから、みんなも、えー藤原くんきたなーい♥ってなりますけど、(チュートリアル)福田がやったらキモチ悪いでしょ?」と言ったことに妙になっとくしたのをよく覚えている。

 

バラエティで活躍している有吉さんは、パンダが大好きだそうだ。これは有吉さんの芸風が毒舌キャラでパンダが好きだから「有吉かわいいー」となるのであって、ほかの芸人さんが「ぼくパンダすきなんすよ」といっても周りのひとはかわいいと思ってくれないだろう。これもまた一種のギャップなのだろう。

そういう意味では、この本はギャップを感じることができる一冊だろう。芸人のドランクドラゴンの鈴木拓さんが書いた「クズころがし」。

クズころがし

クズころがし

  • 作者: 鈴木拓
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2015/06/05
  • メディア: Kindle版
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鈴木さんといえば、「逃走中」で自首やほかのプレイヤーを裏切るようなことをして、なんどもtwitterが炎上したことで一躍炎上芸人といわれるようになった。 自他ともに認めるクズキャラクターとしてバラエティ番組で活躍している。自身のキャラをこう分析している。

南海キャンディーズの山ちゃん、ウーマンラッシュアワーの村本くん、三四郎の小宮浩信くんにノンスタイルの井上裕介くん、あとアンジャッシュの児嶋一哉さんなんかもクズ呼ばわりされていますから。

あぁ、児嶋さんはポンコツか。だから、その中で自分の立ち位置を正確に測るようにはしてます。

僕は多分、クズ・カテゴリーの中でもオールマイティな方だと思います。"バランス型クズ"というか。クズ・スキルを表すチャートがあったら、まぁキレイな五角形ができると思います。

例えば村本くんは悪口に長けている憎まれクズです。だから共演するときは、俺はそんなに本気の憎まれ役になる必要がない。その場合、俺は天然物のクズにシフトしてぶつからないようにしています。

アンジャッシュの児嶋さんは、バランスが悪いですから。ある一点だけ"スコーン"って突出している感じ。番組に呼ばれる時も、この"スコーン"のところだけが求められています。あの人には。

個人的には、ものすごい分析してるなあという印象をうけた。 本書のところどころで、このように計算している鈴木さんの姿をみることができる。

俺は一応、表向きは「炎上怖い」「嫌です」とか言ってます。ビジネス上は。でも実際は「もっと燃えろ!どんどん燃えろ!」と思ってます。

話題になれば金になりますから。 実害もまぁないです。殺害予告もありましたけど何もなかったですから。

最初のころは、俺も真に受けて街中で腹を刺されても大丈夫なように服のしたに厚めの雑誌「ジャンプ」入れて歩いていましたけど。

ほかにも普段の鈴木さんのイメージとはちがった姿をみることができる。 きっと、読み終えたときにドランクドラゴン鈴木拓にギャップを感じることができるだろう。

いや、そうでもないかも。

クズころがし

クズころがし

  • 作者: 鈴木拓
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2015/05/29
  • メディア: 単行本
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